地元の民話を調べたり
『町田の民話と伝承』を読みながら
他の地域の民話も調べつつ
現在、調べている町田の民話について、少し話を。
【窓井】
最近『町田の民話と伝承』を読み直しているのだけれど、気になる事はあれ、調べるのがなかなか進まない。
と、いうのも地元の民話や伝承に出てくるような人だと、ネットで検索しても全く情報がなかったり、あるいは昔はよくある名前だったのか、違う地域の話がたくさん出てきたり……
【芹哉】
そうだろうね。
とはいっても、そういう情報なら、ネットよりも地元の図書館に資料があるという事とかは、当然君も知っているんだろう?
【窓井】
そうなんだけど。
ただ、とりあえずは『町田の民話と伝承』を第一集、第二集ともに一通り読んでから、他の資料で疑問に思ったこととかを調べたいっていうのはある。
まあ、とは言っても。
地元だけでなく、他の地域の民話や伝承と比較するために日本の民話とかをまとめた本はすでに読んでいるけれど。
【芹哉】
物語は似たパターンがいくつもの地域で描かれていたり、派生バージョンがあったりするからね。
……もしかして「他の地域との比較」という発想は、君が小説を書いていた時に……
【窓井】
小説というか物語の作り方を調べていればウラジーミル・プロップとか「物語の類型」とかは出てくるし。
これに関しては民俗学とか哲学についてでも触れられる部分があるけど。
他にも、前から小説で妖怪ものを書きたいから、その関係でそういう話も……
【芹哉】
町田市にも妖怪の話はいくつかあったよね?
確か文学館で以前、そのテーマで展示をしていたこともあったし。
【窓井】
あるね。妖怪関係。
とはいってもまだ妖怪に関する項目までは読んでいないんだけど。
でも、別の項目にも祟りとかそういう方の話はあるからね。
【芹哉】
『町田の民話と伝承』の最初に紹介されている話も祟りが出てくるやつだよね?
確か、村の娘に手を出した六部を生き埋めにして火で責めて……みたいな。
【窓井】
かつて、『トライブレイバー』を子供向けに作ろうとした際に、資料として本を読んだら最初に紹介されているのがそのエピソードで。
流石に子供向けのローカルヒーローだと使えるのか悩んだけど。
今の大人向け路線ならあるいは……いや。難しいか?
【芹哉】
とはいえ、民話や伝承って残酷な話も多いから。
「残酷だから」という理由で避けるというのもどうかというのもあるけどね。
【窓井】
まあ、そういう話が結構魅力だったりもするからなぁ……。
そういえば、さっきの話だけど。気になる事があって。
村の掟を破ったとして六部は物語の中で亡くなったけど、娘のその後については特に書かれてなくて。
あと「ご両部さま」という名称で供養されているところや、供養に関わったお寺あたりから六部がどういう人かとか推測できる気もするんだけど。
【芹哉】
ただ、お寺の場合、当時は違う宗派のお寺があったとか。
あるいは地元のお寺だったから特に宗派と関係なく、供養を引き受けたとかいろいろありそうだけどね。
【窓井】
まあ、だから登場したお寺についても調べないとならないわけで。
こういった一つの民話からでも、わかる事や、調べることができるものをいくつもあげられるというのが、自分にとっては面白いんだけど……
あくまで僕はアマチュア作家であって、歴史学者でも民俗学者でもないからねぇ……今のところは。
【芹哉】
まあ、気長に学んだり、調べていくしかないね。
(芹哉:そういえば、毎回ブログに町田の風景を載せているけど)
(来足:できれば写真の撮り方も学んで、風景を記録したいなぁ……って)
☆このブログを読んでくださっている方、ありがとうございます!! 今後もよろしくお願いします!!☆
(この記事でブログ管理人と対談している早蕨芹哉は架空の人物ですが、歴史などについては調べた上で書いています)
*1:さわらび せりや