明治時代の信仰について
創作機動部隊 episode.29
近世の宗教政策と地域の信仰
先週金曜日、11月6日は「まちだ市民大学 HATS 町田の歴史」の第7回目がありました。
今回は近世の宗教政策と地域の信仰という事で。
明治になってからの宗教や信仰に対する政府の、あるいは人々の対応を扱っていました。
明治政府は当初、神道を国の宗教にする為に神仏分離などを行っており。
これが廃仏毀釈に繋がる事にもなるのですが。
町田においては大きな廃仏毀釈運動は記録にはないという事でしたが。
ただ、講座で扱っていたように。
町田では明治初期に十数か所の寺が廃寺になっており。
また同時期に復飾した人物についての墓誌銘が残っていたりと。
神仏分離の影響は探せば、色々と見つかるようでした。
一方、明治も半ばになってくると、今度は仏教以外のものに関して。
民間の信仰なども「左道」「妄説」と言って非難したという事でした。
さて、今回の講座、私個人としては。
「自分と違う価値観の視点でものを見る」というのを改めて意識しました。
というのも。
「歴史的あるいは文化的価値があるものは、例え自分と違う価値観のものであっても記録・保存するべきである」
という私の価値観は、あくまで私が現代の教育を受けたから持っている価値観であり。
当時の人、特に政府や、知識層の価値観である。
「人を惑わすようなものは、無くした方が良い」という視点でものを考えるのは。
一旦、今の私の価値観を他に置いておかなければならなかったからです。
この、自分と違う価値観の視点からものを考えるというのは。
人付き合いをする上でも、そして物語を書く上でも役に立つ技術なのですが。
歴史を学ぶ事は、そういう勉強になるという点でも面白いものだ。
――と、今回の講座では思っていました。
さて、次回は「戦没者と慰霊碑」という事で、戦争に関わる話題らしいのですが。
どういう価値観を学ぶ事ができるのか、気になるところです。