慰霊の形
創作機動部隊 episode.30
戦没者と慰霊碑
先週、金曜日に「まちだ市民大学 HATS 町田の歴史」講座の第8回目がありました。
今回は「戦没者と慰霊碑」という事で、主に日清戦争から太平洋戦争までの戦争と祈りについてを扱っていました。
この中で、私が興味を持ったのは。
忠生という地名や兜塚と、慰霊塔の関係についてで。
この辺り、どうやら多くの戦死者が出た日露戦争の時に。
戦死者を「忠魂」として称えるようになり。
しかし、第二次大戦後に戦死者の為に建てられたものは。
あくまで「慰霊」という形に趣旨が変わった為。
元々忠魂を称えるために作られた場所に、戦後に慰霊塔が建ったり。
あるいは慰霊のための場所に、戦争記念碑なども集められていたりする。
……という事のようでした。
で、これに関して私個人としては。
一方で、当時の人達の思いを尊重したいというのもあり。
また他方で、戦死する事を世間的に美化するようになった過程を知る事は。
平和を維持するためには、必要な事ではないだろうか? とも思いました。
また、これは歴史というよりは戦争や平和についての事ですが。
どうも私の感覚では、世の中は「戦争は悪、平和は善」と知識を与えても。
何故そうなのかを考えさせる教育をしていないのではないかと思い。
しかし、考えない教育では。
例えば「平和を脅かす可能性がある者は、攻撃して構わない」と言ったような。
矛盾をはらんだ意見に何の疑問も抱かなくなるのではないか? とも思いました。
私自身としては、考えた上でそういう意見を持つならば。
意見を持つこと自体は相手の価値観として認めたいのですが。
考えもなく矛盾した言動をする人というのは危険ではないか? と考えています。
さて、そんな感じで。今回は戦争について扱っていましたが。
次回で、今期の市民大学は終了となります。
最終回はどうやら、伝統的な祈りと現代の私たちの祈りを扱うようですが。
どういった内容になるのか、楽しみです。