市民大学終了
創作機動部隊 episode.32
祈りについて個人的に思うこと
先々週の金曜日に「まちだ市民大学 HATS 町田の歴史」講座の第9回目がありました。
2020年度後期の「町田の歴史」講座最終日の今回は。
「伝統的な祈りと私たちの祈り」というテーマで。
過去から現代までの信仰や宗教に関する人々の価値観を幅広く扱っていたのですが。
個人的にいくつか気になったものがあり。
例えば「神」というのを日本人がどう扱ってきたかという話などは。
私の制作している『超伝神トライブレイバー』がタイトルにも〈神〉と入っていて。
また、作中でも「境川の神」というキャラクターがいる事もあって。
とても気になる内容でした。
ちなみに『トライブレイバー』の世界観における神というのは。
「超常的な力を持っている存在のうち、人から神と崇められている者」となっており。
その為、場合によっては人間よりも弱い事もあり。*1
また、神なのか妖怪なのかといった分類は人間側の認識に影響される事になっています。
また、神と人との関係性については。
この講座ではイザベラ・バードが日本人が神に富を期待することに批判的な考えを持っていたというのが取り上げられていましたが。
『トライブレイバー』では、主人公である郷には、仲間として境川の神である水槌が存在するため。
安易に神に頼る事を郷はあまり好んでおらず。
宮本武蔵の「神仏を尊びて神仏を頼らず」という言葉を出して、水槌に頼り過ぎる自分を戒める場面があったりするので興味深かったです。
とはいっても、郷の場合。
水槌は尊敬する先輩であると同時に、異性としての好意を持っている相手でもあるため。
彼女に頼り過ぎる事に抵抗があるという面も強いのですが。
ただ、私個人としては神仏を「頼りになる先輩」というような形で考えており。
なので、尊敬はするものの頼ってばかりではいけないのでは?
と考えているのもあって、この郷と水槌の関係は理想的な人と神のあり方としている面もあります。
さて、他に。
私が興味を持ったのは宗教や信仰に関する意識調査のデータで。
これについて「信じる/信じない」というのをどう判断したのかが気になっていて。
例えば私の場合、ご利益を「そう信じている事で、結果的にそうなるもの」という面からならば信じていますし。*2
神や神秘のようなものも「現代の人間にはまだ理解不能なものが存在する」という意味ならば信じていますが。*3
人によってはこういうものはご利益や神とは言わないと考える人も当然いると思うので。
そう考えると、そもそも。
ご利益や神についての定義がわからなければ、信じるも信じないも言えない。
というのが、私個人としての意見です。
また、このデータには墓参りをしない事を「宗教的な行為をしない」という側で見ているようでしたが。
仮に「嫌いな人の墓には行かない」と意図して行っていない場合は、むしろ宗教的なのではないか? とも思いました。
勿論、今回紹介された資料より詳しいデータが他にある可能性もあるし。
あるいは、私のような視点から見る人は少数派なので、データ全体からしたら誤差であると判断されているのかもしれませんが。
そもそも、何をもって信仰心があるとか、神やご利益を信じるかどうかと言っているのかというのは。
宗教や信仰を考える上では、むしろ必要な事ではないか? と思っています。
さて、このような形で毎回感想を書かせていただきましたが。
最初にも書いたように、今回で今期の市民大学は最終回でした。
ですが、私個人としては、もっと様々な視点から歴史を学んでいきたいと考えており。
そして、特に町田に関する歴史について勉強した際は。
このブログでも紹介したいかと思っています。
では、読者の皆さん、その際はまたよろしくお願いいたします。