災害と民俗学
創作機動部隊 episode.44
厄をよける為に
前回に続き私、窓井来足*1が受講している。
まちだ市民大学HATSの町田の歴史講座「市域の人びとが経験した災害の歴史」。
今回は第6回目の講座「災害と救済の民俗」についての感想について。
まず、私自身が歴史に興味を持ったきっかけの一つとして民俗学があり。
何故なら、小説などの作品制作に使える知識である呪術や妖怪、神などはこの民俗学で扱うものの一つだからなのですが。
そういう理由で歴史を学んでいる私としては、今回の講義はとても面白い内容でした。
例えば祓いと禊の違いや、護符と呪符の違いといった話は。
今後小説を書く際に、そのまま使えそうな話題だと思いましたし。
かやぶき屋根にイチハツを植える理由や、火災と盗難除けのお札が似ている理由なども何か物語の中で使えるのでは? と思いました。
また、一方。
私としては民俗学の情報や資料を集めるやり方にも興味があるのですが。
今回は「今マスクを収集しておくと将来的に資料になる」という話題があり。
確かに、例えば100年後に現代人が使っているマスクが資料として残っていれば。
単に感染症が流行ったという情報だけでなく。
どういった素材のマスクを使っていたのかとか。
あるいは柄などから当時流行したものは何だったのかがわかる資料になると思うので。
これは是非、資料として保存してもらえると良いのではと思いました。
後、今回の内容とはズレますが。
このコロナ禍といわれる時代において、私は。
「信心深さとは何か」という事が気になり始めていて。
例えば江戸時代の人がお札や儀式で疫病を抑えようとしたのを。
以前なら「当時は今より信心深かった」という感覚でとらえていたのですが。
現在、実際にアマビエの絵を描いたり、像を作ったりというのがされているのを見ると。
江戸時代の人も現代人もそこまで信心深さには差がないのではないかと思うようになったのですが。
ただ、これを「江戸時代の人もそんなに信心深くなかった」と思うべきなのか。
それとも「特に意識せずそういう厄除けのような事をする事こそ、むしろ信心深いのだ」という視点で見るべきなのか。
というのは、個人的に結構気になっている部分だったりします。
と、こんな感じで。
他にも色々と興味深い話題も多かった第6回目の講座でした。
そして次回は「現代の災害」として人為的な災害を扱うらしく。
戦争や公害についての話題のようなのですが。
昭和から現代までの歴史は、まだ私自身はあまり調べていない部分でもあるので。
一体どんな内容なのか、とても気になっています。
では、次回の講座についてもまた感想を書くので。
その際は、よろしくお願いします。
*1:まどいきたる。このブログを書いている人で『超伝神トライブレイバー』の原作者。