蚕な少女は無口系!?
蚕の少女、桑林 識句!!
彼女は人間……なのですが
どうも、町田市ローカルヒーロープロジェクトの窓井来足*1です!!
今回は登場キャラクターのうち二人目の女性。
町田市でも盛んだった養蚕を紹介するために、カイコに関連のあるキャラクターとして設定した桑林識句*2を紹介しようかと。
既に紹介したストーリーと主人公の店屋 郷*3、一人目の女性キャラとして紹介した高座 水槌*4についてはこちら。
蛇な女神はメタルがお好き!? - 町田市ローカルヒーロープロジェクト
この桑林識句。年齢は17歳で町田市内の高校に通っている女子高生です。
彼女の兄、紡戯*5が主人公である郷の高校時代の友人であり、郷とはその関係で知り合っています。
祖母、絹恵*6から貰ったお守りの繭玉が、物語上の敵となる〈邪龍〉などの邪悪な存在から識句を護るために彼女にカイコガを模した姿に変身できるように力を与えたため、彼女は変身できるのですが。
カイコガが空を飛ぶ力がないため通常は空を飛ぶことができません。
ただし、物語上、ある特殊な条件によっては野生のガをモチーフにした形態で飛行可能になる予定です*7。
ちなみに、見た目に関しては。
怪人のようなものとはいえ、少女であることもありますが。
カイコガやヤママユの成虫に関しては顔などが非常に可愛いので。
可愛い系のデザインにしたいかと考えています。
先述のように変身する力は〈邪悪な存在から身を護る〉力のため。
基本的に使えるは身を護る程度の能力のみで。
攻撃に関しては精々糸を使って少しできる程度になります。
糸での攻撃はフィクションなどで、はかなり強い能力として描かれる事も多いのですが。
彼女の場合、性格が大人しいのと、カイコガ自体があまり強い生き物ではないので〈できなくはないです〉程度になると思います。
性格について、大人しいと書きましたが。
同時に無口系というか、口数が少ない性格でもあります。
これは成虫のカイコには口がないことから〈無口〉という発想です。
無口な少女キャラにありがちですが、文学少女でもあります。
これはカイコが野生に戻る能力を失った唯一の動物だという事で〈インドア派〉というのと。
先に蚕モチーフのため名前を〈シルク〉にしようと思い、丁度良い字を当てたところ〈句を識る〉で〈識句〉になったからというのがあります。
ちなみに将来の夢が小説家であることもあって。
町田に縁のある文学者、小説家には詳しいという一面もあるので。
このキャラクターで町田市の文学や、町田文学館などを紹介できたら嬉しいかと思っています。
女子高生という事で、こちらもベタですが、甘いものやおしゃれが好きな一面もあります。
それに加えて本人が町田市を舞台に小説を書いている関係で町田の名産品には詳しく、特にお菓子関連は彼女が紹介する予定です。
好物はマルベリーのジャムやハーブティーですが。
これは祖母がよく作ってくれたから思い出の味だということで、さらに言えばジャムの方は識句の生まれる前に亡くなっている祖父の好物だったというエピソードもあります。
ちなみに、これに関してはいくらカイコガの怪人に変身するとはいえ、人間の女の子が桑の葉をそのまま食べるのもおかしいので*8ジャムやハーブティーにしました。
そして、彼女の祖母の言う話では。
この桑林家は代々、蚕霊を供養する神事を司っていたらしいのですが……。
これについては祖母がそう言っていただけで根拠はないという事になっています。
ただ、蚕霊供養については『トライブレイバー』作中でも、文化の一つとして触れていきたいというのはあります。
さて、この桑林識句。主人公である郷に惚れていたりしまして。
一方で郷は彼女の事は〈妹みたいなもの〉と思っており、前回紹介した水槌に惚れているという。
しかし、この水槌は郷の気持ちに気がついた上で、識句を応援するポジションだったりします。
これについて。江ノ島の弁才天は縁切りでも知られるため恋愛妨害のイメージもあるかもしれませんが。弁才天自体、恋愛成就の神様でもある事。
また全国的に〈蚕を護る蛇〉の伝説があり、これはカイコを荒らすネズミを蛇が食べるところから来ているそうなのですが。
町田市に隣接する相模原市にも〈おきぬさま〉という養蚕の守護神が白蛇で表される伝説があるので。
そういう事を踏まえて水槌と識句は仲の良いキャラクターになっています。
また、蚕が〈龍精〉と扱われていたこともあり、竜(蛇)とカイコには縁があることも水槌と識句の関係の由来になっています。
実は、この辺りぐらいまで当初は考えていたのですが。
蚕や蛇に関する文化を調べているとかなり長くなり、町田以外の地域まで扱う事になるかもしれません。
というか「彼女達二人で蛇や蚕に縁のある地域に向かうスピンオフ的な作品」なども書いてみたいとも考えているのですが。
あくまで町田のローカルヒーローなので、それについてはまあ、機会があったら書こうかな……くらいにしておきます*9。
で、最後に。
彼女達二人の力を合わせて一つの〈ヒーロー〉にした場合の設定もすでに考えてあり、名前は〈龍蚕(ロンファン)〉となる予定です。
ただこの龍蚕という名前の由来になった中国の伝説、自分が読んだ本にたまたま書いてあったのですがその本以外であまり資料が見当たらないのでどうするか……ちょっと考え中だったりします。
と、こんな感じで、今回紹介したのは桑林 識句でした!!
次回の記事が登場人物紹介になるのか、まだ未定ですが、お楽しみに!!
(2020年12月03日:追記)
当初、大人しい女子だと思っていた識句ですが。
実際に描いてみた結果、大人しいキャラを演じていただけで。
実際には、知的でクールというか毒舌な女子だという事がわかりました。
なので糸を使った戦い方も、罠を張ったり隙を突いたりと。
パワーや激しさとは違った方向性の強さを見せるものになるかと思います。
また、当初はインドア系の文学少女というイメージでしたが。
彼女の父親が「自然と文化の関連を調べる民俗学者」で。
彼女もその父の影響でフィールドワークなどに興味を持っていたので。
一方では文学少女ですが。
もう一方では自然観察などが趣味なアウトドアな一面もあったりすると思います。
では、そんな彼女の応援をよろしくお願いします。
*1:まどいきたる。
*2:くわばやししるく。
*3:たなやごう。
*4:たかくらみづち。
*5:つむぎ。
*6:きぬえ。
*7:ヤママユあるいはオオミズアオなどをモチーフにする予定。
*8:まあ、桑の葉はテンプラとかで食べられるのですが、流石にそんなに大量には食べないかと
*9:本当に番外編的な扱いとして、小説版などで書けたらいいなぁと思っています。長野(諏訪大社や戸隠神社などが蛇にちなんだ場所が多く養蚕も盛んだった)や群馬(富岡製糸場もあるがジャパンスネークセンターもある)兵庫(丹波にある高座神社に蚕の宮というのがあるらしい。水槌の人間としてのフルネームが高座水槌なので)あたりを二人女子旅という設定で書けたら楽しいかと。